2020年3月時点の市況見通しは下記を参照してください。

不動産市況見通し ※2020年3月時点

Contents

1. 経済概況

備忘録的情報ですが、日経平均株価は4/24時点で19,262円と年初来高値の24,115円から約5,000円下落ですが、3/19に16,358円の年初来安値を経て、約3,000円回復したという印象となっています。

また大きなニュースとして4/7に「緊急事態宣言」が発令され、人の動きに一段強い抑制が掛ったことにより経済活動全体が大きくシュリンクする事態となっています。
※シュリンクとは・・・市場などが小さくなること

2. 現在の不動産市況を過去の事例から検証

(1) リーマンショック時の首都圏不動産成約データ

今回の経済状況がリーマンショック時と似通っていると感じる、と言われたりもするので当時の首都圏中古マンション成約データをお見せします。

財団法人 東日本不動産流通機構 より抜粋

㎡単価前年比の数字を中心に見ると、2008/8~2009/11の間は前年比マイナスを付け、2009/01に最大の前年比マイナス13.1%を付けています。

当時は、少し流通(成約)が落ちた時期が続いて、新興デベロッパーの分譲マンション在庫処分が「アウトレットマンション」などと呼ばれていたのが印象に残っています。

(2) 新型コロナウイルス感染症による市況の低迷、不動産価格の下落は?

不動産,価格今後

 

 

 

 

リーマンショック時の、前年比㎡単価マイナスが続いたのが15ヶ月間、最大下落幅が13.1%は一つの目安になるかもしれません。

  1.  市況の低迷、不動産価格の下落幅が大きくならない場合の要因としては、新型コロナウイルス感染症の収束・終息が見えることが一番大きいですね。
    誰もが願っています。
  2.  政策により、収入不安、雇用不安を可能な限り防ぐこと。
  3.  ワクチン開発前などに第2波、第3波の感染拡大が起きれば市況低迷は長期化し、下落幅も大きくなる可能性が高まります。

3. まとめ

今回の不動産市況に関しては、事業用不動産(ビルや商業用施設その用地など)と居住用不動産(マンション(住宅)及びその用地)とはかなり違う価格推移する可能性が高そうです。

東京都,都市,都心,部

 

 

 

 

現在ご相談を受けているマンション(不動産)売却検討者の方は、売却価格に悲観的ではなく、都内好立地(都心3区+渋谷・新宿・目黒・品川・文京、主要路線駅近等)はまだまだ需要があることを実感されています。

ただ、今回の新型コロナウイルス感染症の影響で不動産価格の下落は十分あり得るという事も想定されています。

新型コロナウイルスが不動産に及ぼす影響や対応策は下記記事をご覧ください。

不動産投資家のための「新型コロナウイルス」が賃貸経営に及ぼす影響と【対応策】

不動産市況は引き続き先行き不透明ですが、データと時勢を読み解ける不動産会社選びが非常に重要となる局面です。

マンション(不動産)売却・購入についてしっかり検討し、信頼できるパートナーを選び「最適な選択」を行いましょう!